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森の旬(最近のお気に入り)
New Favorites


ここでは、最近のわたしのお気に入りを紹介させていただいています。(順不同・敬称略)
本・CD・LD・ゲーム・はてはTV番組まで、思い付くまま、ノンセクションです(笑)
特別なもの(継続して楽しんでいるもの等)を除き、紹介からある程度経つと、
セクション毎に別れた、森の各施設に移されます。

2006年6月以前のお気に入りは各施設へ移動しました。

好奇の森の入り口に戻る


キミと家族になるまで 1 以下続刊
著者:霜月絹鯊
マンガタイムKRコミックス
となりの柏木さん」「となりの柏木さん after days」「こじらせ BOY Meets GIRL」でもご紹介させていただいている、霜月絹鯊さんの最新単行本(2021年3月現在)です。

主人公の相葉稔くんは、電車で出会った年上の女性、加賀智里さんに恋心を抱く高校生。

出遭いの日以来、毎週金曜日の電車で彼女に会えることを心待ちにする日々の中、父子家庭に暮らす彼には、目下、週末に父親の再婚相手に会うという喜ぶべくも複雑な感情を伴う予定も…
奇しくもその週、電車内での会話をきっかけに、イキオイで(笑)、自分の気持ちを告白してしまう彼ですが、まさかその週末に、彼女が父親の再婚相手の娘であることが発覚するとは!(^^;
思いがけず「義姉弟」となることになった二人の、「家族」にまつわるハートウォーミングラブコメディです。

稔くんの智里さんへの想いと、事の顛末を既に知る、幼馴染の麻緒ちゃんや、親友にして麻緒ちゃんの彼氏でもある恭一くんとの会話に、時に翻弄されつつも、結果的に後押しされて前に進んでいく彼の様子が、初々しくも愛おしいです。

主役の二人の関係性はもとより、その両親との触れ合いからも、あたたかな気持ちを感じられる本作。
タイトルの「キミと家族になるまで」の意味するところを想像することも含め、今後の展開がとても楽しみな作品です。
(1巻本体表紙(後ろ側)には、知る人ぞ知る「Y.S.さん」も登場していますので、お見逃しなく!)

(↓作者である霜月絹鯊さんの個人サイト「鯊缶」もご紹介。(^^))

となりの柏木さん after days 1〜2 全2巻
著者:霜月絹鯊
マンガタイムKRコミックス
正編となる「となりの柏木さん」の「後日談」たる続編です。
大学生になった主人公の桜庭雄斗くんと、ヒロインの柏木琴子さんと、周囲の人々の「その後」が丁寧に描かれています。

「相変わらず」な面もある雄斗くんではありますが、そこここに確かな「成長」が垣間見えて、正編での紆余曲折を知る者には、それがとても嬉しく感じられたりします。
可愛い新キャラさんも増えているのですが、その子への接し方や、要所での気配りに、彼のひととなりがとてもよく現れていて、改めて良い青年だなぁと思います。

琴子さんも、これまでの魅力的な部分はそのままに、より積極的な動きが多くなり、見ていて微笑ましいと同時に、応援してあげたくなります。
(「変化」の多い中であっても、ふたりの共通の趣味である、お絵かきSNSを通じてのやり取りは、健在である様子も見て取れて、安心できますよ(^^))

また、今作では、後半が琴子さん視点でお話が展開していくのも、とても新鮮です。
これまでは、実際に彼女が口に出した言葉から想像するほかなかった、彼女の気持ちが知れることで、さらに魅力が増しているように感じます。

主人公ペアのみならず、親友ペア2組のその後や、その周囲の人々のその後もしっかりと描かれていて、そうしたヒトコマからも、変わらない良さと、変化と成長を、その端々に見ることができて楽しいです。

正編の連載開始から十余年を経て迎えたグランドフィナーレ。
それがとても自然なものであることがまた、二人の未来に安心感を与えてくれているように思えます。
(本体表紙もお見逃しなく!(^-^))

(↓作者である霜月絹鯊さんの個人サイト「鯊缶」もご紹介。(^^))

画集 棺担ぎのクロ。 標本図鑑
著者:きゆづきさとこ
MANGA TIME KR COMICS
表題作である「棺担ぎのクロ。」にまつわる、きゆづきさとこさんの「画」がまとめられた一冊。

画に添えられている、作者さんのコメントから、その画の新たな一面がわかることも、画集の魅力のひとつですが、本編のカバーに込められている想いを読むと、本編コミックスが紙の「書籍」として手元に在ることに喜びを感じられたりします。
外伝「追悼旅話」のカバーイラストメイキングも収録されるなど盛りだくさん。
本編ではあまり見ることのできないクロの特別な表情も多く、そして、ラフ画でもニジュクとサンジュは可愛らしいです(^-^)

本編連載中に開催された、展示会の日替わりスケッチブックの内容の紹介や、
「裏GA材置き場」の再掲、「ラジオ相談室」、きらら横丁のラーメン店「棺担ぎ」のなどのオマケ漫画の掲載など、
本作の10年以上に渡る歩みが凝縮されていて、古参・新参問わず、この「懐中旅話」に魅了された人を楽しませてくださいます。
そして、同梱された「招待状」の演出にもワクワクするものがありました。

棺担ぎのクロ。 追憶旅話(ツイオクタビノワ)
著者:きゆづきさとこ
MANGA TIME KR COMICS
棺担ぎのクロ 懐中旅話(カイチュウタビノワ)」の完結後に、未収録の外伝が纏められ、ニジュクとサンジュの描き下ろし番外編エピソード(カラー)が加えられた「追憶」のお話。
完結した本編の「その後」にも触れられる一冊になっています。

私自身は、本書の収録のひとつめのお話が、継続購読していた「まんがタイムきららフォワード」誌にゲスト掲載されていた際に、そのトビラ絵に添えられていたキャッチコピーを目にしたことで、本作の本編の存在を知りまして、後日発売された「画集」の購入にと共に、本書と、本編7冊もまとめて購入し、改めて一気読みしたという経緯があります。
   
件の「フォワード」掲載話も、時系列的には本編の後にくるものではありましたが、本編とは独立して読めるお話になっていたため、メインストーリーのネタバレ的な要素に触れることなく、本編7冊も楽しむことができました。
独立しているとはいうものの、そのエッセンスはしっかりと感じられる内容で、読むなりすっかり魅了されてしまった次第です(^-^)

ただ、本書の場合は、連載紙の「まんがタイムきらら」側に掲載された、未収録話も含まれていますので、本編のネタバレ要素も含まれています。
単行本となったものを外伝から読まれる方は稀かと思われますが、本書をこれからお読みになる方は、是非本編7冊を読了後に読まれることをオススメします。

棺担ぎのクロ。 懐中旅話(カイチュウタビノワ)1〜7 完結
著者:きゆづきさとこ
MANGA TIME KR COMICS
魔女の呪いを解くために、自らの棺を背に旅を続ける少女「クロ」と、やはり呪いによって蝙蝠の姿にされてしまった相棒の「セン」、そして旅の道中で巡り逢うこととなった、白い双子の「ニジュク」と「サンジュ」の4人が織り成す、切なくも温かい、ストーリー4コマ漫画です。

ベースは4コマの構成ですが、印象的なシーンではコマが大きく取られるなどの演出があり、また台詞回しや選ばれている言葉の妙で、本作の物語世界へ自然に引き込まれてしまう魅力があります。
魔女の呪いというシビアな一面もあるものの、旅の途中にある様々な邂逅や触れ合いを通じた、彼女たち4人と、周囲の人々の気持ちの動きが活き活きとして温かく、特に双子たちの可愛らしい挙措には、何度読んでも顔がほころびます。

10年を超える歳月を経て完結を迎えたお話。
わたしは画集の発売をきっかけに、本編7巻+外伝1巻をまとめて読む形になりましたので、連載時、旅を進めるクロにリアルタイムに寄り添って、という読み方にはなりませんでしたが、全話を一気に読み進めている間、本作の世界観の中にどっぷりと浸れていたことは、とても幸せでした。

本編最終話、最後の4コマと最終ページにいたるまで、まさに目が離せない展開と感動。
そして「その後」についても垣間見ることができる「外伝」も合わせ、この魅力あるお話は、これから先10年と言わずずっと、読み返すたびに温かさを頂けそうです。
本作に出逢えたことで、29と30という数字が、とても愛おしく特別なものになりました。(^-^)

メイドインアビス 1〜8 以下続刊
著者:つくしあきひと
BAMBOO COMICS
隅々まで探索されつくした世界に、唯一残された秘境の大穴「アビス」
その縁に築かれた、探窟家たちの街「オース」に暮らす、赤笛(見習い)の少女「リコ」と、
彼女が「アビス」の中で出会った、謎多きロボット(?)の少年「レグ」は、
未知への抗いがたい憧憬を胸に、数々の困難と衝撃の事実を乗り越え、「アビス」の最奥(奈落の底)を目指す。

本作を知った当時は、4巻まで発売されていたのですが、読み始めるや否や、すっかりのめり込み、一気読みをしてしまったことを覚えています。
以降、新刊が出るたびに、ささやきの林ではご紹介させていただいていたのですが、こちらへの登録がすっかり遅くなってしまいました。

「冒険」の醍醐味でもある、幾多の試練と、それを突破したときの快感や、思いもよらぬ展開に、常にワクワクさせてもらえます。
(「冒険」であるがために、時に目を覆いたくなるような、衝撃的な展開も描かれますが・・・)
未知なるものへの抗いがたい憧憬と期待、そして、幾度打ちひしがれても立ち向かう、不屈の精神に満ちたお話。
巻を追うごとに逞しくなっていく主人公たちの成長も、本作の大きな魅力です。

本作の丁度4巻目の第二話あたりまでは、TVアニメ化もされ、Blu-ray BOX の上下巻として発売されていますが、原作にかなり忠実な形で、且つ、オリジナルエピソードも含まれた良作になっていて、こちらもオススメです。

※更新追記:本作のTVアニメ版の続編となる劇場版が、2020年の1月に公開され、2020年7月現在、さらにシリーズ続編の制作が予定されています。
※更新追記:TVアニメシリーズの第二期が2022年に放送予定との発表がありました。(2021年6月現在の情報)

あのねこのまちあのねこのまち 壱〜弐 以下続刊
著者:紫野一歩
講談社ラノベ文庫
主人公の墨染幸ーくんは、訳あって騒霊現象に悩まされている高校生。
ある日、たまたま降り立つことになった夕霧駅は、地図にありながらも辿り着くことのできない町「夕霧町」への入り口。
その不思議な町で、相談屋「空猫屋」を営む猫又少女、綾崎フミに出遭ったことから、図らずも数奇なお悩み相談に付き合うこととなった彼。
お悩みの解決へと向かう途上では、若さゆえのまっすぐな葛藤や疑問も正面から描かれますが、最終的な着地点がとても心地よいです。
そして、いつも飄々として呑気に見えるフミですが、その実は・・・

夕霧町や「まほろば商店街」の住人たちの魅力は言うに及ばずですが、何気にすごいのは主人公の「姉ちゃん」のような気もします。(笑)
その言葉と人となりが、ふんわりとあたたかく、心に染みます。

「壱」のハッピーエンドを経て、「弐」でさらなる葛藤を乗り越えて・・・
楽しくも切なく、続刊がとても楽しみな、猫又印のお悩み解決妖怪譚です。
(因みに題名の「あのねこのまちあのねこのまち」は「あのね このまち あの ねこのまち」と区切って読みます(^^;)

わたしと先生の幻獣診療録 1 以下続刊
著者:火事屋
BLADE COMICS
某書店に立ち寄った際に、本作の第1話が試し読みできるようになっていまして、読むやいなやお持ち帰り(購入)決定となりました。(^^)

人々がまじないの術を忘れ、科学の光が世界を照らし始めた時代。
かつては誰の目にも捉えることのできた、幻の生き物たちは、その存在を信じる者たちの減少と共に、いまや消えゆくのを待つのみに。

そんな中、魔術師の家系に生まれた少女・ツィスカと、彼女が身を寄せる診療所の獣医師・ニコの出遭う、傷ついた様々な幻獣たちとの間に起こる、厳しくも温かい、診療と癒しのお話。

純粋でまっすぐなツィスカちゃんと、ぶっきらぼうだけれど、優しくて頼りになるニコ先生、そして、登場する幻獣たちの愛らしさがとても魅力的です。

特に、各話の中で、動物や幻獣たちに話しかけるシーンで見せる、ツィスカちゃんの言葉や表情が、とても温かく、読んでいると優しい気持ちになれます。
(きっと話しかけられている彼らにも、言葉以上の何かが伝わっているのだろうなと思えてきます(^^))

各話の末尾に、後日談的な形で、筆致の異なる2ページが挿入されているのですが、これもまたほのぼのとした良い感じです(^^)

とあるお話の後、彼女の右手の人差し指に長く残っている傷痕が、ちょっと心配だったり。

※2018年8月現在、第3巻まで発売中。
※第4巻は2019年春発売予定とのことです。(2018.08.12追記)
追記:第4巻予定どおり発売されました。

※2020年6月、完結となる第5巻が発売されました。

こじらせ BOY meets GIRL! 1 以下続刊
著者:霜月絹鯊
マンガタイムKRコミックス
となりの柏木さん」でもご紹介させていただいている、霜月絹鯊さんの最新単行本(2017年8月現在)です。

高校2年生の大月亨くんには、心に決めた初恋の幼馴染がいました。
相手の親の都合で、離れて暮らすことになっていたものの、彼の心の中では、常に至高の存在であり続けていた想い人。
そんな幼馴染との、10年ぶりの再会から、この物語は始まります。

運命的とも言える再会。
しかしそこに待っていた真実は、彼の想定をはるかに超えた(予想外の(^^;)ドラマチックなものになってしまい・・・

タイトルの示す「こじらせ」が何を意味しているのかは、読んでみてのお楽しみです(^^)

真実は想像よりも奇なり・・・
亨くんが想い描いていた形とは異なるものの、回を追うごとに、「素」の魅力が溢れてきている幼馴染さんと、それに気付いていく彼の今後、そしてまた、成長した彼に対する彼女の気持ちが、この先どのように変化していくのかが、とても楽しみな作品です。

本編読了後は、本体表紙の描き下ろしチェックもお忘れなきよう(^-^)

(↓作者である霜月絹鯊さんの個人サイト「鯊缶」もご紹介。(^^))

イースVIII オリジナルサウンドトラック ≪完全版≫ 
音楽:Falcom Sound Team jdk
2016年にPSVita版、2017年にPS4版が発売された、ゲームソフト、「YsVIII LACRIMOSA OF DANA」のオリジナルサウンドトラック
PSVita版ゲームの発売当初、PSVita版に収録の楽曲55曲が収録されたもの(いうなれば初回版)が発売されていたのですが、その後、PS4版で追加された新曲6曲と未使用曲を含む全67曲の構成で、改めて発売された「完全版」です。

私がPS4版を購入した時点では「初回版」のみ発売されており、本CDの発売発表までの間にタイムラグがあったため、先に「初回版」を購入していましたが、改めて本CD「も」購入しました。(笑)

イースシリーズのBGMは、二十余年前のシリーズ初作「Ys」の登場時に、PCゲームミュージックに大きな衝撃と可能性をもたらして以降、常に心躍る感動を与えてくれるものとなっていましたが、それは本作でも健在。
ゲーム購入後に速攻で「初回版」を購入していることから、内容は言わずもがなですが、今回もその世界を脳裏に焼き付ける楽曲の数々に後押しされながら、ゲーム中は心地よく冒険を進めることができました。

本編のフィールド系やダンジョン系の曲は、それぞれの地域の空気感が感じられるもので、プレイ時には冒険を鼓舞し、プレイ後には風景が浮かび上がる曲調。
過去編に由来する、エタニアの地にゆかりの楽曲には、巧みな形で共通の旋律が込められていて、心地よい統一感があります。

本作の楽曲での私のお気に入りは、以下のような感じです。

LACRIMOSA OF DANA -Opening Ver.- / SUNSHINE COASTLINE / A FOOTPRINT IN THE WET SAND / RICORDO / YESTERDAY IN ETANIA / THE SIBYLLINE ROAD / HOME FROM HOME / NEXT STEP TOWARD THE UNKNOWN / ROYAL CAPITAL 《AIGIUS》 / DANA / ICLUCIAN DANCE / THE LEANING TOWER BAJA / LACRIMOSA OF DANA / GARDEN OF CELEN / YOU'LL SEE OUT THE END OF THE TALES / VOLITIONAL DECISION / THEOS-DE-ENDROGRAM / MAIA / ORIGINE DELLA VITA / EVERLASTING TRANSEUNT
以下は≪完全版≫で追加された曲の中から
RIDDLES OF THE LABYRINTH / AT THE END OF DISASTER / HOPE ALIVE / VANISHING TRAIL / DANA -EVERLASTINGLY-

実に20曲超(笑)、それでも、サントラCD収録曲は全67曲ですから、自分としてはかなり厳選しています。

因みに、「初回版」に未収録だった楽曲は、オンラインでハイレゾ音質のものを差分購入することも可能です。
ただ、「初回版」未購入の方はもとより、購入済の方であっても、CD音質で十分とお考えであるならば、本CD(≪完全版≫)での購入の検討の余地はあるかと思います。(1曲毎の単品購入だと割高になりますから(^^;)

※最初からハイレゾ一択、もしくはハイレゾ再生環境をお持ちの方であれば、オンラインのハイレゾ版の[完全版]を、「アルバム購入」する(価格はCD版と同じ)のが良さそうですね。
(私もハイレゾ再生環境が揃ったら、こちら「も」買うかもしれません。(^^;))

Ys VIII LACRIMOSA OF DANA (イースエイト ラクリモサ・オブ・ダーナ)
Falcom プレイステーション4ソフト
生涯をかけて幾多の冒険に挑んだ稀代の冒険家、アドル・クリスティン。
彼が遺した”冒険日誌”を紐解く形で綴られる、アクションRPG「イース」シリーズ。
その最新作です。(2017年8月現在)

既にPSVita版が1年前に先行発売されていましたが、当初から予定されていたPS4版が、満を持して、各種追加要素をひっさげてのご登場です。
私的には、これのために、Playstation 4 Pro を購入したといっても過言ではありません。
(思い返せば、二十余年前の初作のYsの発売(当時はFM77AVという8ビットパソコン)から本作に至るまで、同様の機会が何と多かったことか(笑))

プレイを始めた当初は、先にプレイを完了していた「ニーア オートマタ」の3D表現の緻密さが頭に残っていたことで、若干、違和感・・・というか、「ゲームっぽさ」を感じたのですが、その後、本作のキャラクターデザインや、ゲームシステムに触れていくと、この3Dオブジェクトたちの粒度が、とても心地よい「バランス」を生み出していることを感じられるようになりました。
ああ、そうか、自分は「イース」シリーズをやっているんだな、というのを、再認識させてもらえた感じです。(^^)
こうなってしまえば、あとはこのシリーズの物語世界に、どっぷりと浸かるのみです。(笑)

シリーズ初、ということでは、ダブル主人公(本編:アドル&過去編:ダーナ)という試みも、本作の目玉ですね。
発表された当初は、大丈夫なんだろうか? と少し不安があったのも正直なところだったのですが、こちらも、蓋を開けてみたら、思いのほかしっくりときて、いまではもう、本作に不可欠な印象となっています。
従来なら、過去に起こったことも全て、主人公のアドルが、古文書や遺跡に遺された記録などを直接調べたり、同じ時代に住む人々の中に居る有識者に聞き込みを行って、古代の在り様を想像していく形になっていたわけで、それはそれでまた、醍醐味のひとつとなる部分ではあるのですが、今回、過去の世界に生きていた「当事者」自らが、物語に絡み、さらには、プレイヤーとして過去を追体験できるものとなっていることで、これまでは、想像の域を出なかった古の「在りし日」への想いが、とても具体的な形で、共感できるものとなっているように感じられます。
特に、PS4版では、Vita版からの追加要素として、ダーナ編に新たな「ダンジョン」と、それに絡む「エピソード」が追加されていて、これがまた、とても良い感じに、ダーナの存在を引き立たせると同時に、メインストーリーを補完してくれています。

敵の弱点(属性)に合わせて、攻撃側の属性を切り替える、というシステムは、前々作のVI(ナピシュテムの匣)で、エメラス剣の切り替え(炎/風/雷)という形で採用されていましたが、キャラの切り替えでの、斬撃/打撃/射撃の変更というのは、前作のSEVENからの採用ですね。
これに伴い、SEVENから導入された、複数キャラでのパーティ制での冒険も、本作で、フル3D&フリーカメラで世界を縦横に駆け回れるシステムとなったことで、各キャラに活躍の機会が増え、それぞれがとても活き活きと動きまわってくれるようになった印象です。
(一定時間放置していたときに、見せてくれる所作も、各キャラの特徴が現れていて可愛らしいです(笑))
 
また、本作では、周回プレイの要素も存在していて、PS4版では、1周目での追加ダンジョンに加え、2週目以降にさらなるダンジョンが追加されています。(開封条件あり)

そして、イースと言えば外せないのが、バックグラウンドミュージックの存在ですが、こちらは、別途サントラのご紹介にて(^^)

NieR:Automata (ニーア オートマタ)
SQUARE ENIX プレイステーション4ソフト
突如襲来した宇宙人の繰り出す「機械生命体」により、地球を奪われ月に逃げ延びた人類が、地球奪還のために送り込んだアンドロイド部隊「ヨルハ」にまつわる、真実へと導かれる物語。

前作「ニーア レプリカント」(XBOX360では「ニーア ゲシュタルト」)の続編・・・ではありますが、舞台としては、前作の遥か未来のお話となるため、前作を知っていればより楽しめますが、本作からでも問題なく遊べる構成になっています。

レベルアップや、武具による強化要素がありますので、ジャンルとしてはアクションRPGに分類されそうですが、本作はシームレスな形で「シューティング」の要素も挿入され、それがまた、良い形で物語を牽引してくれます。
また、本作は伴奏音楽もまた素晴らしく、随所でプレイヤーの感情を昂らせてくれます。

美麗かつ細やかに構築された3D世界が、現世代(2017年8月現在)のゲーム機はここまできたか、と思わせてくれるもので、個人的には、砂漠地帯の「砂」の表現が心地よかったです。
自分が操作するキャラクターが、「ザザーッ」っと砂の上をすべる感覚が、とてもリアルで、これだけでも、PS4でゲームしてみて良かったと思えるものでした(笑)

その他にも、遊園地廃墟に上がる花火など、思わず見入ってしまう「景色」が盛りだくさんで、現世代機の表現力向上の洗礼を、十二分に受けることができました。(本作プレイ中に、ハングアップも1度だけ経験しましたが(苦笑))

ゲームは前作同様に、周回プレイによりエンディングが変化するものとなっていて、一粒で○度、楽しめ(苦しめ?)ます(^^;
ネタバレにならないよう、詳細は控えますが、いわゆる TRUE END は「E エンド」と呼ばれているもので、ストレートに行っても、A、B、C、D の各エンディングを経由する必要があります。
(自分がどのエンディングを見たかは、周回後のセーブデータ上に表示されます)
※前作同様に、選択肢によっては、自分のセーブデータが全て消えてしまう局面が発生しますので、エンディング内で問いかけがあった場合の返答には、要注意です。(一応、その旨の確認の問い合わせになっていますし、再三聞かれますから、よほど強固な意思のもとに「はい」の返答を続けていかないかぎりは、大丈夫とは思いますが・・・(^^;)

私的には、コンシューマゲーム機のゲームでは初めて、「オンライン要素」を利用することになった作品でもあります。
「その瞬間」に、素で感動し、こういう切り口での「オンライン」の使い方もあるのだと、唸らされました。
 
出産の仕方がわからない!
著者:カザマアヤミ
MF(メディアファクトリー) comic essay
「ちょこっとヒメ」「幻燈師シリーズ」「なきむしステップ」「はつきあい」「せなかぐらし」「ひとりみ葉月さんと。」,、「恋愛3次元デビュー」でもご紹介させていただいている、カザマアヤミさんの最新単行本(エッセイ本)です。

本作は、「嫁いでもオタクです」の後日談的な位置づけで、コミックエッセイ劇場に連載されていた、同名のWebコミックが単行本化されたものです。

作者であるカザマアヤミさんご本人の、出産に至るまでの生活が綴られていて、その過程に起こる様々な問題を、旦那様に支えられながら、独特の解釈(?)と共に見事にクリアされていく様子が、今回も更に赤裸々に(笑)、描き出されています。

今回も、カザマさんの漫画ならではの表現に触れることができ、中でも「擬人化された乳首(=ちくびくん)」は、先作の「ケーキ屋さんにまつわる擬人化」に続き、ここだからこそ見られるキャラクターだと思います。(^-^)

そうした漫画的な面白さはもちろんなのですが、本作には、普段なかなか知ることのできない部分を、分かりやすい表現で垣間見させてもらえる点が多いことも、魅力のひとつです。

単行本には、各話ごとに旦那様とカザマさんのコメントや1コマ漫画、そして産後のこぼれ話の漫画も収録と、盛りだくさんですので、Web連載を既読であっても、本編を再読しつつ、改めて楽しませていただくことができます。

(↓カザマさんの個人サイトへは、こちらから(^^))
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神様の御用人 1〜6 以下続刊
著者:浅葉なつ
メディアワークス文庫
神様にだって願いはある!

神様たちの御用を聞いて回る務めを果たす「御用人」

思いがけず、祖父の跡を継ぐことになった、フリーターの青年、萩原良彦と、
古より方位を司る方位神「黄金(こがね)」(スイーツ大好きモフモフ御狐様(笑))による、
日の本の八百万(やおよろず)の神のお悩み解決記(クエスト?)です。

各巻内の章立てが、神様の単位である「一柱」「二柱」という表記になっていて、それぞれに一柱(ひとり)ずつ、悩みを持つ神様が登場します。(既刊6巻のうち、第4巻だけは、全体でひとつの長編となっています)

主人公の良彦青年は、どこにでもいる普通の人間で、神様相手にも基本的に「タメ口」という、方位神様的には失礼千万な御仁ではありますが、ひとつひとつの御用をこなしていく中で、精神的な変化を遂げていくことになります。
当初は、彼を疑問視していた「黄金」も、ひとつひとつの御用に真摯に向き合う良彦と、その「解決」に至る過程と結果に対し、徐々に一目を置くように。

各話における願いの「解決」の小気味よさもさることながら、時として放たれる、彼の言葉(言うなれば言霊)が、どれも温かく、ときには自身も「ハッ」とさせられる気持ちを伴う、至極納得のゆくもので、既刊6巻、各話いずれも、読了後はとても心地よい気持ちになれました。
(5巻、6巻の末尾にある「予兆」で見え隠れする、「あの神(ひと)」には、良彦青年が今後どのように相見えることになるのか、ちょっと心配ではあるのですが・・・(^^;)

個人的に好きなお話は、第1巻の二柱(名言スランプ)と三柱(龍神の恋)、第2巻の三柱(彼女の涙)、第3巻の三柱(童子の柄杓)、第4巻は全体を通して、第5巻の二柱(英雄、鳥を好む)と三柱(大地主神の恋わずらい?)、第6巻の三柱(親愛なる姉上へ) です。(^^)

様々な御用の解決ももちろんですが、第2巻から登場の吉田穂乃香嬢と、主人公の行く末も気になるところです。

そして、イラストを担当されている、くろのくろさんの表紙とカラー口絵もお気に入りです。
(表紙には、必ず鳥居が描かれています(5巻のものは少し小さ目ですが)ので、これから書店を巡られるかたはご参考に(^^))

嫁いでもオタクです。
著者:カザマアヤミ
双葉社
「ちょこっとヒメ」「幻燈師シリーズ」「なきむしステップ」「はつきあい」「せなかぐらし」「ひとりみ葉月さんと。」でもご紹介させていただいている、カザマアヤミさんの最新単行本(エッセイ本)です。

本作は、前作となる「恋愛3次元デビュー」の続編にあたります。

作者であるカザマアヤミさんご本人の新婚生活にスポットがあてられていて、「同好の士」ともいえる、漫画家で且つオタク属性を持つ旦那様との日々の営みが、時に楽しく、時に赤裸々に(笑)、前作以上の濃度を持って描き出されています。

そんなカザマさんの「日常」に対して、編集担当のS尾さん(中盤からはY田さん)がツッコミを入れるという構成は前作同様ですが、今回はカザマさんご夫婦の「パワー」に若干圧され気味な局面も(^^;

「下ネタばっかりじゃん!!」とは、本作を振り返る「あとがき」でのご本人の談ですが、そうした題材を楽しく読んでいけるのは、カザマさんの漫画ならではかと。(^^)
また、詳細は控えますが、ケーキ屋さんにまつわる擬人化などは、ここだからこそ見られる(訳:他ではありえない(注:褒め言葉です))名エピソードではないかと強く思います。

本作でも、単行本には、各話ごとに旦那様側からのコメントや、漫画も収録されていますので、「月刊アクション」本誌の連載で既読の方にも、その回の背景となる部分がさらに分かる楽しみがあります。

また、本体表紙には、本作連載開始時に掲載された、お二人の新居の様子がわかる特集記事が再掲されています。
わたし自身を含め、この「書庫」を見て憧憬の念を抱く御仁は少なくはないのではないかと。(^-^)

(↓カザマさんの個人サイトへは、こちらから(^^))
(※現在はリンク切れのためバナーのみ表示させていただいています)
コトノバドライブ (1)  以下続刊
著者:芦奈野ひとし
アフタヌーンKC(講談社)
ヨコハマ買い出し紀行」「カブのイサキ」の、芦奈野ひとしさんの最新作。(2015年5月現在)です。
 (1月に発売されていたようなのですが、気づくのが随分遅くなってしまいました。(汗))

いつもの日常の中に、不意に訪れる非日常。
主人公の「すーちゃん」だけが知る、敢えて誰にも言わない5分間の邂逅を、特別に見せてもらっているような心地よさがあります。
今回収録されているお話は
「霧の夜のこと」「南の斜面のこと」「夜の農道のこと」「旧道の先のこと」「電線に鳥のこと」「雨と信号のこと」「カナブンのこと」「トンネルのこと」の8編。
中でも「旧道の先のこと」と「電線に鳥のこと」がお気に入りです。
そして、麺屋「ランプ」店長の、「スパゲティー屋」における「ミートソース」と「ナポリタン」のこだわりに、思わずうなずく私がおりました(笑)
読んでいる間、独特の時間の流れの中に身を置くことのできる前2作に続き、本作もまた大好きになりました。(^^)



以下は、ネタバレ的な要素も含まれるので、これから本作を読まれる方はご注意を・・・





「電線と鳥のこと」のお話の中で、2回ほど、「すーちゃん」がバイクで走っている姿が俯瞰で描かれているシーンがあるのですが、これって「ついてきた彼女」の目線なのかなと。(^-^)

ねこのこはな 1〜2 以下続刊
著者:藤沢カミヤ
モーニングKC
セーラー服っぽい毛並(見た目はまんまセーラー服ですが、季節の変化に伴い、抜け毛が落ちます(笑))で、人語を解し、普通に二足歩行している、 「笹かま」が好物の、猫の「こはな」ちゃんと、飼い主でありSF作家の菊池映(あきら)こと「あっちゃん」。
彼らの引っ越し先となった、年季の入った(もうすぐ築40年)アパート「星雲荘」に住まう、コスプレ好きな管理人さんをはじめとする、奇妙(珍妙?)な住人たちや、周囲の人たちとの、楽しくあたたかな触れ合いが心地よい、「猫とSFにまつわる四畳半ミラクルアドベンチャー」です。

ページのいたるところで、純粋な可愛らしさを振りまいている、こはなちゃんの魅力はもちろんですが、猫が人語を話すことや、二足歩行をすることが、「ごく普通」となっている世界観の中で、彼女と触れ合う人が皆、とても温かく接している様子が見て取れて、読んでいて非常に心地よく感じられます。
(ちなみに、本作内に登場している「犬」は、しゃべることはなく、二足歩行もしていません。)

ところどころに織り交ぜられた笑い成分や、テンポも良い感じで、一気に読み進めてしまいました。(^-^)
(各話のタイトルも、元ネタ(SF?)を知っているとニヤリとするものがありますね)

一通り読み終えた後も、常に傍らに置いて、パッと開いたページを読めば、またいつでもほっこりした気持ちになれる、
可愛く、楽しく、温かく、再読率の高い、ハートウォーミングねこまんがです。(=^ω^=)

次巻(第3巻)は2015年夏の発売予定とのことです。

(追記:第3巻、2015年9月23日に発売されました。第4巻は2016年春の発売予定とこのとです。)
(追記:第4巻、2016年9月23日に発売されました。(完結です))

恋愛3次元デビュー 〜30歳オタク漫画家、結婚への道。〜
著者:カザマアヤミ
双葉社
「ちょこっとヒメ」「幻燈師シリーズ」「なきむしステップ」「はつきあい」「せなかぐらし」「ひとりみ葉月さんと。」でもご紹介させていただいている、カザマアヤミさんの最新単行本(エッセイ本)です。

本作は、作者であるカザマアヤミさんご本人の体験を、エッセイ漫画としてまとめられたもので、幼少期から現在に至るまでの、恋愛にまつわる様々なモノゴトが語られています。
オタク的な「あるある」な部分と、カザマさんならではのエピソードが、ご本人の言葉で語られ、その内容に編集担当のS尾さんがツッコミを入れるという構成で、(主にカザマさんご本人の)赤面分多めに、ありのままをストレートに綴られています。

そうした流れから、後半部には下ネタ的な要素も含まれてはいますが、「下ネタ」ということよりも、描かれている「素のまま」感と、将来の旦那様である、お相手の対応力の高さが印象に残りました。(^^)
(そのエピソードの一部は、単行本の裏表紙にも抽出掲載されています)

単行本には、本編後半でのカザマさんの恋愛のお相手でもある、旦那様側からのコメントや、あとがき漫画も収録されていますので、「月刊アクション」本誌の連載で既読の方にも、「『その時』のお相手の気持ち」が分かる楽しみがありますよ。

(↓カザマさんの個人サイトへは、こちらから(^^))
(※現在はリンク切れのためバナーのみ表示させていただいています)
夏目友人帳(Blu-ray Disc BOX)
原作:緑川ゆき 監督:大森貴弘 シリーズ構成:金巻兼一
キャラクターデザイン:高田 晃 音楽:吉森 信
アニメーション制作:ブレインズ・ベース 制作:NAS
<物語>
「小さい頃から妖怪を見ることができた少年・夏目貴志。
彼は、祖母レイコが妖怪を子分にする証にその名を書かせた「友人帳」を継いで以来、妖怪達に追われる日々。
自称用心棒の妖怪・ニャンコ先生と共に、妖怪達にその名を返すことを決めた夏目は、さまざまな妖怪と出会い、その心を知っていくのだった。
妖との出会いや別れ、そして、心優しい人たちの想い−−−−。
夏目はいつしかたくさんの大切なものを手にしていた・・・。」(BD-BOX内に封入の夏目友人帳 参 紹介チラシより引用)

本作は、十数年ぶりに会うことになった、中学時代からの友人からの紹介が縁で、その存在を知ることになりました。(感謝)

持参してくれたBD-BOX から、最初の1枚の収録内容を観るや、すっかりお気に入りになってしまい、その後はゆっくり観れるようにと、BD-BOX を貸してくれたのですが、翌日に続きを観はじめたら止まらなくなりまして(汗)、BOXに収録された、一期、二期の全26話を一気に鑑賞してしまいました(^^;
そして、これは是非とも、オーナーとして手元に置いて末永く楽しみたいということで、早速購入をしてしまったというものです。(*^^*)

このBOXには、正編(第1期)の「夏目友人帳」と、続編(第2期)の「続・夏目友人帳」の全26話が収録されていますが、
どのエピソードを観てもハズレがないという良作で、切なくも優しい物語が、気持ちを穏やかにしてくれます。
個人的に特に印象深く、お気に入りとなったのは、
「猫と友人帳」「露神の祠」「水底の燕」「子狐のぼうし」「雛、孵る」「約束の樹」でした。

シリーズ自体は、「続」(第2期)の後、「参」(第3期)、「肆」(第4期) へと続きますが、第2期もそれ自体では完結はしているので、尻切れている印象はありません。
第3期、第4期も、TV放映自体はすでに終了し、こちらは、単巻の形でBDが発売されています。(2014年7月現在)
蒼き鋼のアルペジオ -ARS NOVA- VOLUME.01〜Vol.06(Blu-ray)
原作:Ark performance 監督:岸 誠二 3Dアニメーションディレクター:鈴木大介
キャラクターデザイン:森田和明 音楽:甲田雅人
アニメーション制作:サンジゲン 製作:アルペジオパートナーズ
キャラクターを含め、作中の動く物体は全編ほぼフル3DCG制作されているという意欲作。
キャラクターまで3DCGと聞くと、「残念」な印象をお持ちの向きもあるかと思いますが(笑)、本作はそうした過去のトラウマ(苦笑)を未来への希望へと変えてくれる魅力を持った作品でした。

全編ほぼ3DCGということで、正直なところ、本放送とBDであまり違いはないのでは? とも思い、BD購入は見送ることも考えたのですが、実際に再生してみると、細かな部分がより鮮明に(無理なく)視界に入ってくる印象がありました。
そしてなにより、「音」の面が、かなりクリアに、迫力を持って迫ってきます。
本作は伴奏音楽もまた素晴らしいのですが、これらの曲たちが、ウチで使っているマルチメディアスピーカー(BOSE Companion 20 multimedia speaker system)と、ことのほか相性が良いようで、特に低音部の響きが心地よく、何度もループ再生をするこことになりました。
そんなわけで、特典のサウンドトラックCDも、思っていた以上に嬉しいものとなり、買ってよかったと思えるシリーズとなりました。

作品の随所にある様々な「水」や「空気感」の表現はもとより、本作に登場する、各艦(フネ)の人格である「メンタルモデル」が、ヒトとの接触を繰り返すことで「変化」し、深い感情と明確な意志を獲得していく様が、3Dアニメーションにおける作品のキャラクター表現の進化とも相まって、回を追うごとに活き活きとしていくところも、本作の見どころだと思います。

・・・と、技術面やシナリオ面の素晴らしさはもちろんなのですが、
イオナの「きゅーそくせんこー」にヤラレテしまったことも、否定できない事実だったり(笑)
南極点のピアピア動画
著者:野尻抱介
ハヤカワ文庫JA
ニコニコ動画方面では、「尻P」さんの異名を持つ、「SF作家」野尻抱介さんの、ボーカロイド(「初音ミク」ベース(笑))と、動画サイト(「ニコニコ動画」ベース(笑))と、現代+近未来科学要素を融合させた意欲作です。

表題作の「南極点のピアピア動画」の他、書き下ろしを含む3篇(計4篇)が収録されています。
書き下ろし以外の3篇はそれぞれ独立したお話となっていながらも、関連性を持つ連作となっていて、最終章と言える4篇目(書き下ろし)に至って、物語は大団円を迎えます。
各篇のキーワードやあらすじを書いてしまうと、微妙にネタバレを含んでしまいますので、ここでは控えさせていただきますが、「ニコニコ動画」や「ボーカロイド」のエッセンスに触れたことのある方、そして宇宙開発やソフトウェア開発に興味のある方(あと、クジラさんやクモさんに興味のある方もかな?(笑))には、オススメの作品だと思います。

「SF」というと、「小難しい」というイメージのお持ちの方もいらっしゃるかと思いますが、本作はとても読みやすい部類のものだと思いますし、扱われているテーマも、現代に馴染みの深い物事に、実際に手が届きそうな現実味のある要素や興味深い事象をからませたもが多いので、SF初心者の方にも無理なく楽しめるのではないかと思います。(^^)
作中に、実際の「ボカロ曲」の歌詞がコラボレーションで登場することや、聞きなれた「製品名」や「実名」が結構な頻度で登場することも、本作のポイントかもしれません。(^-^)

(この作品の存在は、当国の入国記録帳にもよく書き込みをいただく、SP48Kさんから教えていただきました。いつもありがとうございます(深く感謝))
ひとりみ葉月さんと。 1 以下続刊
著者:カザマアヤミ
ガンガンコミックスJOKER
「ちょこっとヒメ」「幻燈師シリーズ」「なきむしステップ」「はつきあい」「せなかぐらし」でもご紹介させていただいている、カザマアヤミさんの最新単行本(2012年2月現在)です。

真坂葉月(まさかはづき)さんは、「独り身」の自由を満喫する25歳の社会人。
「恋愛なんて正直めんどいっ」という彼女でしたが、
「お姉ちゃん大好き!」 な妹、実也ちゃんの導き(=強制進行)により、17歳の高校生(こちらも女性とのおつきあいは初めて)、祝幸丸(いわいゆきまる)くんとの初交際が始まることに・・・

恋愛未経験の不安とは裏腹に、つい背伸びをしてしまう葉月さんですが、
背中を押してくれる実也ちゃんのサポートや、同僚の温かな励まし、そして、幸丸くんの真摯さに触れていく中で、少しずつ、新たな感情に気付き、素直な自分と共に歩み始めていく、大人の初恋物語です。


オムニバス形式の「はつきあい」の発展形として、一組のカップルを深く掘り下げる形で織り成される本作。(前作との世界観の共有も魅力のひとつです(^^))
初交際のドキドキ感はそのままに、より細かな感情の移り変わりを感じながら、「甘くて恥ずかしい」気持ちを共有することができます。

主役二人のドラマは勿論のこと、その周囲の人たちとのふれあいも、また楽しみなお話です。

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せなかぐらし 1 以下続刊
著者:カザマアヤミ
マンガタイムKRコミックス
「ちょこっとヒメ」「幻燈師シリーズ」「なきむしステップ」「はつきあい」でもご紹介させていただいている、カザマアヤミさんの最新単行本(2011年9月現在)です。

女性が苦手という綿見巡(わたみめぐる)くん。
憧れの一人暮らしを始めるはずが、隣人との境は、なんと、すりガラス一枚のみ。
しかも相手は同年代で、こちらも一人暮らしは初めてというの女の子、飴原菓奈(あめはらかな)ちゃん。

誤解や戸惑いの感情に翻弄されつつも、日々の暮らしを続ける中で、少しずつ近づき、打ち解けあいながら、二人が共に、新たな気持ちに気付いていく、ラブコメ風味ピュアストーリーです。

アパートの管理人でもある、押しが強めのお母さん・・・
双子の妹(ツインズ)、天真爛漫な亜未ちゃんと、しっかり者の恵麻ちゃん・・・
そして、謎の闖入者の登場・・・などなど、
印象の強いキャラクター達に後押しされながら、「親しい」存在となっていく二人の今後が楽しみなお話です。

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PSP to HDMI Converter BOX [MG1000]
発売元:マグレックス株式会社
SonyのPSP(PlayStation Portable)と、HDMI端子付きのモニタやテレビを接続して、大画面で高画質映像を得るための、アップコンバータ。
PSPの480Pの画質を、1080Pにアップスケールする機能を有していて、これまでのS端子接続などに比べ、相当に高精細で美麗かつ迫力のある映像を得ることができます。
「ゲームはお家で」派のわたしとしましては、とても嬉しい一品。

これまでにも、USB経由でノートPC等に接続するタイプのものは所持していましたので、PC経由で、外付けモニターに出力することはできていたのですが、中継点が多いことによるタイムラグはいかんともしがたく、アクションゲームなどに使用するのには無理があったのですが、本機でモニターに接続した場合には、そのタイムラグがほとんどなく、「Ys I&II クロニクルズ」も、大画面で快適にPLAYすることができました(^-^)

はつきあい vol.1 以下続刊
著者:カザマアヤミ
ガンガンコミックスJOKER
「ちょこっとヒメ」「幻燈師シリーズ」「なきむしステップ」でもご紹介させていただいている、カザマアヤミさんの最新単行本(2010年8月現在)です。

さまざまな男女の、初めてのおつきあい=「初交際」(はつきあい)をテーマにした、オムニバス形式のストーリー漫画です。

軽いノリから始まりつつ、徐々に意識されていく気持ち。
クラスメイト同士の、初々しくも爽やかな関係。
先輩(男性)と後輩(女性)の、ゆったりと温かく優しい関係。
先輩(女性)と後輩(男性)の、秘密の甘いおつきあい。
一日限定を発端に、少しずつ気持ちが深まっていく関係。

などなど、それぞれに個性的な彼と彼女の交際劇が、様々なシチュエーションの中に、活き活きと描かれています。

オムニバスという特徴から、カップル毎に独立したお話にはなっていますが、各話の登場人物の間に繋がりのある世界観となっているので、再登場の機会を通じて、彼ら、彼女らのその後がわかる、という、長編的な楽しさもあります。
またさらに、作者さんの別作品「ちょこっとヒメ」とも、世界を共有していて、予期せぬ「ゲスト出演」といったサプライズがあるのも嬉しいところです。(^^)

読者としても、毎回、魅力的なキャラクターとの「はつきあい」があり、世界が広がっていく本作。
新たな「はつきあい」は勿論のこと、今後の展開も、とても楽しみです。

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あまんちゅ!1〜3 以下続刊
著者:天野こずえ
BLADE COMICS
「ARIA」 の天野こずえさんの、新たな「蒼」の物語。

「ARIA」がウンディーネ(水先案内人)にまつわる、水面(みなも)と周辺世界(ネオベネツィアの街)への案内だとするなら、本作は、ダイビングにまつわる、水中と水底(みなそこ)、そして「海」へのいざない。
各話のテンションも、水圧に似て高め(笑)で、勢いやテンポの良さも魅力のひとつになっています。
どちらかというと、勢い良く話の進む本作ですが、時折配置されている「共鳴点」のような一瞬がとても心地よいです。

大木双葉ちゃん(通称:てこ)の成長とともに、ダイビングの魅力へと誘われていく本作は、漫画版のダイビング入門書としての楽しみ方もできそうです。
メインとなる舞台は海ですが、場所を問わず、日常の中の隠れた「ステキポイント」を教えてくれる、天野さんならではの視点や目線が、本作でもとても心地よく、そこかしこに散りばめられています。
バディの小日向光(こひなたひかり)ちゃん(通称:ぴかり)、先輩の二宮「姉ちゃん」と「弟くん」、そしてベテランダイバー兼担任の、火鳥真斗(かとりまと)先生。それぞれに強い個性を持ちながらも、その根っこにある温かな感情と、穏やかなつながりも、本作の大きな魅力のひとつだと思います。

第3巻では、「ちゃ顧問」(猫さん)の本名(笑)が明かされ、新顔さん(猫さん)も登場。
猫好きさんもニンマリの本作、これからの展開がとても楽しみです。
となりの柏木さん 1 以下続刊
著者:霜月絹鯊
マンガタイムKRコミックス
明るいオタク男子、桜庭雄斗くんと、オタク嫌いで有名と噂される最萌(≒高嶺の花)女子、柏木琴子(コトネ)さんが、共通の嗜好と、キーパーソンとなるお絵描き SNS の絵師 Sayane さんのイラストという接点を通じて、様々な気持ちに気づいていく、初々しくも楽しい、心のふれあい物語です。

わたし自身、パソコン絵描きを楽しんでいる人間のひとりという共通点から、絵を観る立場での想いや、絵を描く立場での想いに大いに共感できたり、アニメに傾倒しはじめた頃の、過去の自分に通ずるもの(アニメショップでのアルバイト(*^^*))があったりと、様々な面で感情移入度の高い作品で、各話を読む度に、深く頷いていたりします。(*^^*)

絵を描く側の人にも、観る側の人にも、「これまで」と、「今」と、「これから」への想いに気づかせてくれるような、暖かい魅力を持ったお話だと思います。
絵描きに関わったことがない人にも、新しい世界の魅力を垣間見せてくれるお話だと思いますよ。
そして、もちろん、主役ふたりの「これから」がとても楽しみな作品です。(^^)

(↓作者である霜月絹鯊さんの個人サイト「鯊缶」もご紹介。(^^))

でもくらちゃん
著者:なかせよしみ
RYU COMICS
双子の祖母が双子を生み、その子たちもそれぞれ三つ子の親に!

2×2×3=12人の、出茂倉(でもくら)家の従姉妹・姉妹が織り成す、群体少女日常短編漫画集。

いつも一緒の12人は、
「外見も行動もそっくり同じ」
とはいえ、微妙な役割分担はできているようで、
「そろえば最強! そろって無敵!!」

だからこそ表現し得る、新鮮な楽しさと可愛らしさが、この一冊の中に「むぎゅっ」と詰められています。
各話の着眼点と、漫画ならではの描かれ方がとても面白く、思わず笑ってしまいます。
(わたくし的には、中でも「夏祭り」のお面ネタと、「テトリス」、「虫取り」の「手」がツボでした(^▽^))

作者であるなかせさんの、自費出版での個人誌と、角川「ザ・スニーカー」誌上に掲載されたものからの、選り抜きが収められたという本作。

あとがきで書かれているとおり、老若男女を問わず楽しむことのできる漫画だと思います。
木造迷宮/木造迷宮2 以下続刊
お話と絵:アサミ・マート
RYU COMICS
畳の部屋に木の机、木造家屋が建ち並び、未だ舗装されていない「土の道」が、ごく普通の情景であった頃の「昭和」の日々。
そんな世間の片隅で、三文小説を書いて暮らしている「ダンナさん」と、その家に住み込みの女中として働く、「ヤイさん」の、「恋愛未満ほのぼの日常ストーリー」です。

描かれているお話と、登場人物の存在もさることながら、その画風からも、昭和の空気感がひしひしと伝わってきて、作品を読んでいる間、自分自身の記憶の中にある「昭和の頃」へと誘ってくれる魅力に満ちています。

木造家屋、縁側、ちゃぶ台、土の道、夕日に映える甍の波、柿の木、駄菓子屋、ガチャガチャ、ガキ大将、行きつけの喫茶店、文学少女……
ヒトツでもピンと来るものがある「昭和世代」なら、この作品の中に、きっと懐かしく感じられるものがあると思いますよ。

どこをとっても「昭和」が感じられる本作に、思わず、作品自体も昭和の発行なのでは、と感じてしまうほどですが、その帯や裏表紙に輝く「女中さん萌え」の一言に、確かに平成の発刊であることを実感できます(笑)

「木造迷宮」の発売当時に、「第1巻」という表記が見当たらず、その本の最後のお話となっていた第十話でも、十分に後味のよい終わり方に感じられ、掲載誌である「COMIC リュウ」の定期購読もしていなかったわたしは、その後の連載経緯を知らず、てっきり、一冊で完結したものと思っていました。(^^;
「木造迷宮」を読んだ時点で、しっかり「お気に入り」になっていたのですが、こちらでのご紹介時期を逸してしまいまして、「木造迷宮2」の発売を機に、あわせて登録させていただきました。m(_ _)m

気になる第3弾の「木造迷宮3」は、2010年新春発売予定です。
(追記:第3弾、予定通り発売されました(^^)。第4弾は、2010年秋発売予定とのことです)
(2010/10/31 追記:第4弾も予定通り発売されました(^^)。
 同人誌版「木造迷宮」がまとめられた「別館」も同時発売されました。ヤイさんとは文字通りキャラの異なる「百目さん」の「活躍」も楽しいです。
 第5弾は、2011年春発売予定とのことです(^^))
(追記:第5弾も予定通り発売されました。第6弾は2011年冬発売予定とのことです)
(追記:第6弾も予定通り発売されました。第7弾は2012年夏発売予定とのことです)
(2012/09 追記:第7弾も予定通り発売されました。第8弾は今冬発売予定とのことです)
(2013/06 追記:第8弾、そして第9弾も予定どおり発売されました(^^;)。第10弾は今秋発売予定とのことです)
(2013/12 追記:第10弾も予定通り発売されました。第11弾は来春発売予定とのことです)
(2014/07 追記:第11弾も予定どおり発売され、第12弾も、第11弾での予告どおりに翌月に発売されました。(遂に完結です))

なきむしステップ vol.1 以下続刊
著者:カザマアヤミ
マンガタイムKRコミックス
「ちょこっとヒメ」「幻燈師シリーズ」でもご紹介させていただいている、カザマアヤミさんの最新単行本(2008年11月現在)です。

人見知りで泣き虫な、「稲葉奈々ちゃん」と、彼女の良き同居者にして親友であるウサギの「ねねちゃん」が、周囲の人々とのふれあいと、様々な経験を通して、雨空をあたたかに照らす「おひさま」になりたい気持ちを胸に、一歩一歩ステップをふんでいく、ココロの成長物語です。

うさぎのねねちゃんには、「ちょこっとヒメ」のヒメちゃんのように、ときどき「ヒト形」に見えたりする「擬人化モード」もアリです。(^^)

ねねちゃん側(ウサギ)には、奈々ちゃん(人間)のコトバがそのまま伝わっている、というところは、本作独自の展開で、奈々ちゃんのコトバを通じて、ねねちゃん側のステップにも通じていくところが良い感じです。

奈々ちゃんの成長そのものが、周囲の人(+うさぎさん)にも、良い影響を与えて、お互いのキモチに素直になっていく様子に、思わず顔が緩んでしまう、読む側にも「おひさま」を感じさせてくれる、あたたかな作品です。

今回の第1巻には、第一部の終了までが収録され、お話的にも後味良く、次の展開を待てる形をとられているので、これから読まれる方も安心です。

(↓カザマさんの個人サイトへは、こちらから(^^)) 
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カブのイサキ 1  以下続刊
著者:芦奈野ひとし
アフタヌーンKC(講談社)
「ヨコハマ買い出し紀行」の完結後、待望の、芦奈野ひとしさんの新作単行本(2008年11月現在)です。

「ヨコハマ」の海面上昇とは異なり、今回は、「どーゆーわけか?地面が10倍になった世界」が舞台となっています。
世界観は異なれど、その雰囲気は、前作のてろてろ感に通じるものがあり、加えて、本作独特の空を翔る冒険風味が心地よいスパイスとなって、楽しく読み進むことができます。

名機「ハイパー・スーパーカブ」(注:ヒコーキです)を駆る、本編主人公イサキの成長していく様や、クルクル変わるカジカちゃんの表情や、シロ姉さん(笑)のまったり感に触れているうちに、読む人の周りの時間の流れも変わっているような、不思議な魅力を持っています。

個人的には、「なべ話」のオチで爆笑。
そして、無性にジンジャエールが飲みたくなりました。(笑)
スレイヤーズ REVOLUTION Vol.1〜Vol.2 DVD 以下続刊
原作:神坂一・あらいずみるい 監督:渡部高志 キャラクター原案:あらいずみるい キャラクターデザイン:宮田奈保美
わたしの第二期青春時代(笑)の糧となったアニメ、スレイヤーズシリーズのTVシリーズが、当時のキャストもそのままに再起動。
そのDVD版です。

原作となる小説版の本編は、既に終了しているものの、小説版の「すぺしゃる」や、コミックス等の形で、今なお楽しませてもらっている作品ではありましたが、TVアニメシリーズでの新展開というものには、やはり特別なものを感じました。

リナ、ガウリイ、アメリア、ゼルガディス、そして、いまやすっかり欠かせない存在となってきている、ゼロス(笑)。
最初にオープニングを見たときには、懐かしいやら「熱い」やらで、まさに鳥肌が立ちました。(^-^)

「リナ級」の呪文をこともなげに詠唱する「ポコタ」の存在が、シリーズの「熱さ」を倍増しています(笑)。
特務捜査官(当人はインスペクターの呼称を希望(笑))の「ワイザーのおっちゃん」も、最初は正直「鬱陶しいだけ?」と感じていたんですが、3話あたりで、「実は切れ者?」っぽい部分が見え隠れしはじめて、今後、どうなっていくのかが楽しみになってきました。

実は、リアルタイム放映での第1話を見逃していたために、DVD発売までおあずけにしていたのですが、
これを機に、わたしの第三期青春時代も幕開けです(ぉぃ(^^;
雨がふっても・・・  
著者:田村 みえ
学研
いつもひとりでがんばってきて
ちょっとつかれちゃったあなたに・・・

てるてる天使から、やさしい言葉のおくりもの・・・

思い切り泣いて、優しく微笑んで、温かな気持ちになれる、そんな一冊です。
幻燈師シリーズ ボクの創る世界
著者:カザマアヤミ
フレックスコミックス
「ちょこっとヒメ」でもご紹介させていただいている、カザマアヤミさんの最新単行本(2007年11月現在)です。
元々は、Webコミックとして公開されたものでしたが、今回、単行本という形でまとめられ、おまけの書き下ろし(「サマーバケーション」)を含めて発売されました。

「幻燈機」と呼ばれる機械を通して、自らのイメージを具現化させる「幻燈」という能力。
それをマスターし、プロである「幻燈師」となるべく、アカデミーの「幻燈科」に通う若者たち(一部「普通科」を含む(笑))の、初々しくも真剣で純粋な想いと、そのそれぞれの「伝えかた」が綴られた青春ストーリー漫画です。
全4話構成で、各話毎に「主役」を持つお話ですが、それぞれのお話は、友人、兄弟、先輩後輩というヒトの線と、物語の展開の時間軸で自然に繋がっていて、全体としてひとつのお話として、彼らの青春の日々を「魅せて」いただくことができます。

気持ちを伝える難しさ・・・
心の支えを失う辛さ・・・
表現できないもどかしさ・・・
離れてしまうことへの不安・・・

形は違っても、かつて自分自身も感じたことのある焦燥感に共感を覚えます。
そして、それでも「伝えたい」一心で一歩を踏み出していく、彼や彼女の強さと、気持ちが「受け入れられた」瞬間の、穏やかで嬉しそうな表情に、読む者も報われる、温かなお話です。

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ARIA 11  以下続刊
著者:天野こずえ
BLADE COMICS
先日のOVAに続き、コミックスの最新刊が発売されました。
Navigation 51 から 55 の5話が収録されているのですが、奇数話となる 51,53,55 では、後輩3人組みの、藍華ちゃん、灯里ちゃん、アリスちゃんにとって、それぞれの「節目」となるようなお話が綴られ、それぞれのお話の間に、ウンディーネとしての大仕事である「海との結婚」の舞台と、忙しい毎日の中に訪れた、大切な休日(オフ)という、対照的な一日が、片や大胆なコマ割りを使って紙面狭しと言わんばかりの迫力のシーンと、片や穏やかな中にも伸びやかな動きの感じられるシーンとして、生き生きと描かれています。

この巻は、これまでの中でも個人的に、かなりお気に入りの巻となりまして、書きたいことはたくさんあるのですが、どれをとってもネタバレになってしまいそうですので、未読の皆さまのために、今回はストーリーそのものの言及は控えることにいたします。
是非お読みになって、その素敵ングな(笑)世界に触れられてみてください。
(シリーズそのものを未見の方は、こちらもご参考にどうぞ)

因みに、初回限定版の特典は、3(猫)社長が一同に会するマウスマットでした。
ARIA The OVA 〜ARIETTA〜  DVD
原作:天野こずえ
監督・脚本・コンテ:佐藤順一
キャラクターデザイン:古賀誠
販売元:株式会社メディアファクトリー
テラフォーミング(惑星地球化改造)された火星(AQUA)を舞台に繰り広げられる、半人前の水先案内人(ウンディーネ)、水無灯里ちゃんと、彼女を取り巻く人々(&猫)と、風景との出会いの物語。
原作となる、天野こずえさんのコミックス「ARIA」は、既に2期にわたりTVアニメ化され、近々、第3期の開始が予定されています。(2007年9月現在)
本作はそのOVA版です。

OVA(Original Video Animation)の名に相応しく、(一部を除き)原作には登場していない、オリジナルストーリーで綴られる30分となっています。
TVシリーズでも、すでに美麗であった様々な演出に、OVAではさらに完成度に磨きがかかっていて、観る物を感動させてくれます。
(わたしは、橋の下をゴンドラで通る際の「キラキラ」感が特に印象に残っています)
大鐘楼の一幕など、随所にスタッフのこだわりが感じられます。
今回は、灯里ちゃんと、灯里ちゃんの先輩にして、スノーホワイトと謳われる三大妖精の一人、アリシアさんの、ARIAカンパニーにおけるひとつの「原点」にまつわるお話とも取れますね。

尚、本作では、映像特典にOVA座談会の様子が収められ、オーディオコメンタリーが、キャスト編と、スタッフ編の2ストリーム収録されているのですが、
本編を見た後に、
(1)OVA座談会
(2)オーディオコメンタリー キャスト編
(3)オーディオコメンタリー スタッフ編
の順で楽しむのがオススメです。
(それぞれ独立しているものの、話の内容を聴くと、収録の時系列的には、(1)(2)(3)のようになっていた感じでした)
秒速5センチメートル  特別限定生産版 DVD-BOX
原作・脚本・監督:新海誠
作画監督・キャラクターデザイン:西村貴世
美術:丹治匠・馬場亮子
音楽:天門
発売元:(株)コミック・ウェーブ・フィルム

どれほどの速さで生きれば、きみにまた会えるのか。
(本作キャッチコピーより)

映画「ほしのこえ」で、個人制作アニメーションの可能性を知らしめ、
映画「雲のむこう、約束の場所」で、より洗練された劇場大作を世に送り出された、
新海誠監督の最新作(2007年7月現在)のDVD版です。

本作は、全3話構成の連作短編アニメーションになっています。

第1話「桜花抄」
第2話「コスモナウト」
第3話「秒速5センチメートル」

その全てを観終わった直後に受けた印象は
「切なさ」
(以下、微妙にネタバレ風味となりますので、本編未見の方はご注意ください)

単純なハッピーエンドとは違う、現実味を持った終幕は、ある意味残酷で、痛みすら伴なう印象を受けますが、だからこそ、第1話、第2話のエピソードが、より輝いて感じられ、もう一度観返そう、という気持ちにさせてくれます。
エンディングのフラッシュバックとともに流れる、山崎まさよしさんの「One more time,One more chance」の歌詞とメロディーラインに、「かけがえのないあの頃」への想いと、「叶うのならもう一度」という願いが想起されて、胸が熱くなりました。

演出やビジュアルの面では、第1話の「電車の遅れ」への焦燥感に共感を覚え、第2話のロケットの打ち上げシーンに目を見張りました。
「打ち上げ」シーンについては、現物を見たことがありませんので、想像するほかはありませんが、まるで現地に居合わせたかのような錯覚を覚えるほどの迫力と、美しさでした。(率直に、「ええもん見せてもらったー」という感じで(笑))

限定版の特典は次のようなものです。
 DISC2(DVD-VIDEO)
  ・動画コンテ(約63分)
  ・「One more time, One moer chance」PV(『秒速5センチメートル』Ver./約6分)
  ・第1話「桜花抄」Yahoo!先行配信バージョン(約29分)
  ・キャストインタビュー(約36分)
  ・制作の軌跡フォトムービー(約5分)
 DISC3(オリジナルサウンドトラックCD)(全11曲/約28分)

因みに、主題歌である「One more time,One more chance」(山崎まさよしさんの原曲)は、同梱のサウンドトラックCDには収録されておらず、
「One more time,One more chance 「秒速5センチメートル」Special Edition [Maxi]  山崎まさよし」(UPCH-80013)
として別売されています。
流星たちに伝えてよ  
著者:大井昌和
幻冬舎コミックス
「夜空に星が流れる時、運命の歯車がまわり出す。
 出会いと別れ、喜びと悲しみ・・・
 流星と関わることによって、
 さまざまに変化する人生の一瞬が映し出される。
 流星が導くSFファンタジー!」
(コミック背表紙の言葉より)

読めばきっと、あなたにも伝わる。
最後まで読んで、感じて欲しい。
言葉を失う程の煌めきを感じさせてくれる、そんな作品です。

(この作品の存在は、当国の入国記録帳にもよく書き込みをいただく、SP48Kさんから教えていただきました。いつもありがとうございます(深く感謝))
いんどあHappy 1  以下続刊
著者:森ゆきなつ
BAMBOO COMICS(竹書房)
座敷わらしの女の子、小梅ちゃんを中心に、同居者である「乙宮家の皆さん」(パパさん、お兄さんの奈津さん、妹の梨津さん)
が繰り広げる、笑いと癒し要素たっぷりの4コマ漫画です。
傍目には「ひきこもりのこども」にしか見えない小梅ちゃん(とはいえ、パパさんの喫茶店の手伝いで、新作ゲーム購入のためにお小遣いを稼ぐなど、社交的(?)な面もアリ(笑))ですが、その実態は齢350を数える妖怪座敷わらし、ということで、極たまーにスゴイ技を使ったりします。
創作料理の方向性には疑問だらけの「パパさん」ですが、コーヒーの味には定評があるようです。
いじわるなお兄ちゃんの「奈津さん」は、背丈が気になるお年頃。
優しい妹の「梨津さん」ですが、季節によって、時々家族にすら理解できなくなる様子になることもあるようです。(笑)
ネタやオチのテンポ(もちろんキャラクターも)が、わたくし的にすごく合っていたようで、どの話をとっても、面白いやらほほえましいやらで、楽しませていただけました。
小梅ちゃん曰く
「座敷わらしは住みついたおうちに幸運をもたらす妖怪です。福の神みたいな存在なんですよ?」
ということで、このコミックを本棚(神棚?)においておくと、御利益があるかもしれません。(効果は比較的地味なようですが(笑))
ちょこっとヒメ 1  以下続刊
著者:カザマアヤミ
ガンガンWINGコミックス(スクウェア・エニックス)
表紙絵に一目惚れし、帯の「猫だよ。」に促され、中身を覗いて、即お買い上げとなりました(笑)
仔猫の「ヒメ」ちゃんと、彼女のお友達と、それぞれの飼い主さんが織りなす、優しくて暖かな、ハートフル4コマ漫画です。
主役の「ヒメ」ちゃんのかわいらしさはもちろんですが、彼女の友達となる、ペルシャ猫の「しろこ(=しろちゃん)」と仔犬の「くっきー」ちゃんも、負けず劣らずのかわいらしさです。
ちょっぴりこわがりなヒメちゃんですが、猫らしい好奇心と、飼い主である「にいちゃん」への愛情の強さは、コマから溢れんばかりです。
ちょっとイジワルな飼い主の影響(?)で、すこしキツそうに見える「しろこ」も、「ヒメ」と「くっきー」に対しては、すごく優しいお姉さん的な存在になっていて、彼女本来の穏やかな部分が垣間見えたりします。
そしてワンチャンの「くっきー」。これまでわたしが読んだことのあるコミックで、仔猫が主人公になっているものを思い返すと、そこに登場する犬は、主人公より少し年上の、しっかりした感じで、しかもオスであるということが多かったのですが、こちらに登場する「くっきー」は、「ヒメ」と同じくらいの歳の女の子で、とてもおとなしく、すごく可愛いらしく描かれていて、見ていると幸せな感じになれます。(*^^*)
コマによって、「ひとがた」に見えたり「ねこがた」に見えたりするという演出が、とても自然に行われていて、無理なくこの世界に入りこむことができます。
「ヒメ」ちゃんのコトバが、ひらがなとカタカナだけで表現されているところも、さりげなく彼女の性格づけになっていて、あたたかくてほほえましい感じがします。
猫好きさんにはオススメです(=^ω^=)

(↓単行本の「オマケページ」で紹介されていた、カザマさんの個人サイト(ザマログ)もご紹介(^^))
(※現在はリンク切れのためバナーのみ表示させていただいています)




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